今日も引越しの準備だい。でPHISHを聴きながら・・・。

bearsmick2005-04-20

いざ引越しをするとなると、いろんなことをしなくちゃいけないんですね。忘れないように一応メモっちゃいるんですが、根がモノグサなもので、面倒なことは後回しにする癖が染み付いているんですよ。好きなことは何はさておき入れ込んで行くくせにね。
今日も音楽聴きながら荷作りしてたんですが、気楽で良いですね。自分のペースで休み休みやる肉体労働、久しぶりに満喫しております。ただ、前にも書いたようにまるっきり儲けが出ないというのが悲しいですけど。(笑)
昨日も書いていた、「『自由』って何だ?〜ジャムバンドPHISHが伝えた『僕たちの自由』」と言う本を読み終わりました(写真も多いし読みやすいのでゆっくり読んでも2日でした)。デッドの後継者とも言われたバンドの解散コンサートまでを追いかけた著者や仲間の気持ちや感覚の変化や有り様がシンプルに描かれていました。僕はそんなに入れ込んでいなかったわけですが(もちろんCDは聴いていたし、福岡公演には行きましたが)、自分の好きなことや信じることに対して責任を持ってやり続けるということは分かります。単に音楽だけじゃなく、自分たちの文化だと胸を張って言えることが大切なんだ。ということですね。
思えば初めてPHISHを知ったのは、自由が丘でマルディ・グラという店をやっている時で今から10年以上前のことになりますかね。店の常連さんでアメリカはシカゴから来ていた、とてもシャイな女の子で、ウ〜ン、名前は思い出せないんですが(歳を感じる一瞬です)デッド・ヘッズの娘から、お土産に「A Live ONE」という2枚組のライヴ・アルバムをもらったのが最初でした。当時、日本の音楽メディアでは全くといっていいほど話題にも上っていなかったように思います。彼女によると若いデッド・ヘッズに人気があると言っていたような気がします。
聴いてみるとデッドより若い世代なので、もっとアグレッシヴな感じはあるものの演奏力もあるし、いろんなタイプの曲をやっているし、何といってもライヴでのインプロヴゼ−ション/ジャムが気持ち良かったんです。それまで全く知らなかっただけに衝撃は大きかったです。CDやレコードの売り上げよりライヴやコンサートで成功しているバンドがそのファンと共に成長しているという事実も羨ましくも楽しそうでした。
残念ながら、そんなオルタナティヴな価値観を教えてくれたデッドもJ・ガルシアがなくなった10年前に解散したし、フィッシュも解散してしまったわけですが、そんな価値観を持って活動しているバンドやファンは今でも大勢いるに違いありません。自分の好きなこと、信じることをやり続けることのたいへんさを楽しみに変えてくれる、そんな音楽が大好きです。