LAYLA

bearsmick2005-03-28

1979年の今日、エリック・クラプトンと元ジョ−ジ・ハリソンの奥さんだったパティ・ボイドがめでたく結婚したそうです。
で、その恋愛のいきさつはというと有名な話ですが、クラプトンが親友のジョージの奥さんに思いを寄せ、アルコールとドラッグでダメダメだったクラプトンが立ち直るきっかけになればとジョージが身を引いたという、我々凡人にはなかなか出来そうも無い関係でした。日本の文学界でもかつて伊藤整佐藤春夫だったか(?)同じような関係がありましたね。(違っていたらゴメンなさい)
その時にクラプトンが作った曲が「いとしのレイラ」というわけで、もろにパティ・ボイドへのラヴ・ソングだとの評判です。
その「いとしのレイラ」だけではなくラヴ・ソングで占められた2枚組のLPは1970年の発表で、その前のデラニー&ボニーのヨーロッパ・ツアーに参加したクラプトンがそのバンドのリズム・セクションの3人(ドラムのジム・ゴードン、ベースのカール・レイドル、キーボードのボビー・ウィットロック)と組んだバンドがデレク&ドミノスで、当時はもう有名だったクラプトンが実名を出さずにバンドを結成したということからも、かなり入れ込んでいたことが分かると思います。
そのデラニー&ボニーに影響を受けたのか、アメリカ南部のサウンドを目指しフロリダのクライテリア・スタジオでこのアルバムはレコーディングされたのですが、そこに当時売り出し中のオールマン・ブラザース・バンドのギタリスト、デュアン・オールマンが参加したことで、このアルバムは歴史に残る傑作となりました。
オリジナルだけではなくブルースやロックの名曲を多分ジャム・セッションをすることで完成させていったと思われる収録された楽曲はすべて満足のいくもので捨て曲は一つもありません。写真は1990年に発表された3枚組CD・BOXのジャケットですが、そこにはオールマンズの面々とのジャム・セションを含む大量のセッション曲が収録されていて、興味はつきません。
日本でもCMなどで使われているので、すっかり有名な「いとしのレイラ」の後半部分のギターの絡みは何時聴いてもゾクゾクするほどの美しさです。ただそこの部分の曲を書いたジム・ゴードンは母親殺しの罪で現在、服役中というのが残念ではありますが・・・。
クラプトンもこの傑作アルバムを成したおかげで、ソロ・アーティストのキャリアを始めることが出来たように思います。