やっと読み終えた

bearsmick2005-03-23

昨年、尾城君のBLOG「尾城夏人の楽に行こう」で取り上げられていた「毛沢東の私生活」(上・下、文春文庫)をやっと読み終わりました。
実は尾城君のBLOGを見てからすぐに本屋さんにオーダーして昨年の内に入手していたのですが、他の本を読むのが忙しかったり、ネットに時間をとられたりで、やっと先日から読み始めたわけです。なんせ上下2冊で1100ページくらいあるので、けっこう時間がかかったんですが、読み始めると面白かったのでトントンと読めました。
僕は基本的に歴史好きで特に現代史には興味を持っているので、毛主席の主治医による内輪話はとても面白く、かつ戦後中国の成り立ちなど興味深いものがありました。
あの60年代の世界中で若者を中心とした変革の嵐の時代、訳も分からず「造反有理」とか「紅衛兵」という言葉にワクワクした自分が恥ずかしいですねぇ(笑)。
社会主義とは程遠い絶対君主制になるのは、北朝鮮もそうであるようにしかたがないことなんでしょうか?誰かも言っていたように個人崇拝の国は危ないですね。人間はいったん権力を持つと堕落の道をひた走るものなのでしょうか?
著者は、独裁体制が人々に与えた恐るべき結果の記録として、またその政権下で生きた善良かつ有能な人々が生き延びるためいかに自己の良心にそむき、理想を犠牲にすることをしいられたかという記録として、語りつがれることを願うと書いていますが、ここに書かれたことはほんとに真実なのでしょうか?確かにリアリティーはあるように思えます。後は自分の目で見て、考えて、生きていくことが大事なんだと言う当たり前の結論に達する訳でした。