デヴィルズ・ファイヤー

bearsmick2005-03-24

久しく顔を見ていなかった常連のお客さんたちが、このところ少しずつ来てくれるようになってきました。寒い冬も過ぎて春めいてきたからでしょうか?(でも今日は霰も降ったし、強い風も吹いたりしてなんだか変な天気でした)もっとも店に一番近いところに住んでいるU君はなんと病気していたそうです。知らせてくれればお見舞いくらい行ったのにね。でも少しは飲めるようになったそうで、良かったですね。
とはいうものの平日は相変わらず閑です。そんな時はいつものヴィデオ鑑賞です。で今夜は例のブルース・ムーヴィー・プロジェクトBOXから「デヴィルズ・ファイヤー」を観ることにしました。この映画はこのシリーズ唯一のドラマ仕立てで、チャールズ・バーネットという黒人監督の作品です。
1950年代の北部から、お母さんの故郷である南部の街に洗礼を受けにやって来た少年を通してブルースの魅力に迫っていく、そんな映画です。ドラマ仕立てといってもサン・ハウスミシシッピー・ジョン・ハート、ビッグ・ビル・ブルーンジー、ライトニン・ホプキンス、マディ・ウォータースなどの貴重な映像もそこかしこに散りばめてあります。ブルースなんか悪魔の音楽だと思っていた少年が、ブルース好きな叔父さんのせいでブルースによって黒人としての精神的基盤を獲得していく様子が過不足なく描かれています。
ドラマ仕立てにしたことで、特に音楽ファンでなくてもブルースへのとっかかりには成り易くなった作品になっていると思いました。一緒に観ていたC君も面白がっていました。