ジョン・クリアリーさん

bearsmick2005-03-11

やっと、「ブルース・ムーヴィー・プロジェクトDVDボックス」全8枚を一通り見終えました。それぞれに見ごたえがあって音楽好き(特に黒人系の音楽、ロックやR&B、ブルース)な人は、是非、ご覧になった方が良いと思います。
ちょっと前にWOWOWで放映したものを観ていたので、イギリスにおけるブルースを扱った「レッド、ホワイト&ブルース」は最後の鑑賞となりました。写真のようにアメリカ版と日本版はジャケットが違うんですね。日本版はマディ御大とミック・ジャガーが肩寄せ合って歌っているシーンが使われています。オリジナルのギターが並んでいるものより、キャッチーでインパクトはありますかね。
内容の方は50年代後半から60年代にかけてアメリカ黒人の音楽(主にブルース)がいかにイギリスの若者に影響を与えたのかを当時のイギリスのミュージシャンたちのインタビューを交えて検証しているのですが、J・ベックやV・モリソン、T・ジョ−ンズなどに混じって、現在はニューオリンズで活躍しているイギリス人ピアニスト、ジョン・クリアリーもスタジオ・セッションに参加しています。
このジョンさんはニューオリンズの音楽に魅入られて当地に移り住んだ人で、セッション活動(ボニー・レイットのバンドなど)を始め、本人のリーダー・アルバムも何枚か出している腕のたつピアニストです。
僕が自由が丘でマルディ・グラというニューオリンズのりの店をやっている時、よく山岸潤史さんが来てくれていたんですが、山岸さんが本格的にニューオリンズに移住して音楽活動を始める頃、彼の地でレコーディングしたアルバムを発表し、東京で発売記念ライヴをやったことがありました。打ち上げも終わった後なんでしょうか、かなり遅い時間になって山岸さんを始めメンバーが店に来たのです。その中にジョンもいて早速セッションが始まりました。もうみんなノリノリです。ジョンは元々ギタリストだったらしく、ギターを弾いて歌うは、ピアノを弾いて歌いまくるは、もう大活躍でした。
時間の経つのもおかまいなしに、音が出るものならナンでもアリという感じで店に居るみんなで大盛り上がりでした。きっと彼の地ではこれが当たり前なんでしょうね。とにかくメチャ楽しい時間を過ごすことが出来ました。
今でも自由が丘のマルディ・グラは友人のK君が引き継いで営業しているので、壁に書かれたサインは見る事が出来ると思います。