27年前の今日あたり、武道館で

bearsmick2005-02-28

1978年の2月28日のボブ・ディラン日本武道館でのコンサートがライヴ録音されて「AT BUDOKAN」というタイトルで発売されたそうな。(初来日公演は2月20日から3月4日にかけて東京と大阪で11日間にわたって行われた)
その頃というのは、6年通った大学(もっともロックアウトやらで、ほぼ2年間は学校へ行ってないんだけど)をそろそろ卒業しようかと思って、卒論を無理矢理でっち上げていた時なのでその前後のことは妙に覚えていたりします。卒業のほうは結局、期日ギリギリ、2日間バイトも休んで徹夜して間に合いました。学校に持っていくと全然知らない職員さんが「おっ、Y君、やっと持ってきたか。」と、さも親しそうに言ってきたのも覚えています。
その時、卒業証書と記念の学校のマーク入りの白いネクタイを貰ったんですが、そのネクタイはその夜、いつものように下北沢の飲み屋に行った時、隣にいた人にあげちゃいました。
話をボブ・ディランのコンサートに戻すと、僕はディランが好きなので(特にミーハー的に好きだったかもです、当時)、本物を生で観れるという事だけでも全然OKだったのですが、周りの友人たちの内には「あんなのダメだ!」なんて言っている人もいました。確かにアコギも弾かなかったし、なんといっても3人の女性コーラスを従えた総勢11人編成のバンドでのライヴだったんですから。ある種R&B的なノリを出したかったんでしょうか、ゴスペルっぽいものや時代的にレゲエ・アレンジの楽曲もありました。今、そのアルバムを聴いてみると案外ポップで爽やかなものが多いように感じられるのですが、それまで慣れ親しんでいた曲も大幅にアレンジされていて、確かにイントロだけでは何の歌か分からないものも多かったように思いました。
次の来日公演は、トム・ペティ&ハートブレーカーズと一緒の1987年頃(?、正確な年を忘れました、誰か教えてください)、僕が結婚する頃だったと思います。何かしら人生の節目にディランが現れるという感じがあったのを覚えています。
もっとも27年前の初ディランは前述したように、憧れのディランを体験できるとの思いのほうが勝っていて、単に音楽体験で飛ばされたのは、同時期に渋谷公会堂で観たジミー・クリフのコンサートの方でした。それはもう初めてのレゲエ・コンサートで、もう目からウロコ、身体中にパワーとグルーヴが漲ってきたものでした。それ以後、しばらくレゲエの日々になってしまったくらいです。
でも、今でも好きです、ボブ・ディラン!!