せっかくだから、めんたんぴん

bearsmick2005-01-15

久保田麻琴と夕焼け楽団からヤングブラッズへ繋がって、けっこう盛り上がりを見せてくれているので、当時よく一緒にライヴをやっていた「めんたんぴん」も取り上げてみようと思います。
めんたんぴんは麻琴さんと同じ金沢県小松市出身のイカシタR&B,R&Rバンドで麻琴さんの後輩に当たる人たちらしいです。ヴォーカルの佐々木忠平さんはサンフランシスコに行ってデッド体験をして、それまでのストーンズ・タイプのバンドからデッドっぽいノリを持つバンドへと少しシフトしたらしいです。
当時の日本のロック・バンドには珍しく、自分たちで機材などを運ぶトラックや運営を仕切る事務所を持っていて、「めんたんぴんヘッズ」と呼ばれていました。同じようなシステムをとっていたバンドは名古屋のセンチメンタル・シティ・ロマンスくらいしかいなかったように思います。
ということで察しがつくように、夕焼け楽団はヤングブラッズに、めんたんぴんはグレイトフル・デッドに、相通じるノリがあったと思います。もっともめんたんぴんの場合は長々としたインプロよりもっとソリッドなR&Rのデッドですが。特に写真のセカンド・アルバムはモロにデッドを意識した作りになっていて、デッド好きな人には是非聴いて欲しい一枚です。(インプロっぽいデッドなら、時代はちょっと前ですが、はちみつぱいがライヴでは雰囲気を出していました)
昨年出た「夕焼け祭り」のDVDには当時のカウンター・カルチャー系のバンドの姿を観ることが出来ますが、そのイベントを企画・運営したのが、めんたんぴんヘッズなわけです。もちろん夕焼け楽団(この時の夕焼けはうんとデッドっぽかったですよ、最高に気持ち良かったです)もめんたんぴんも出演していてゴキゲンな演奏を見せてくれます。なんせ、めんたんぴんはツイン・ドラムだからね。メンバーもデッドのT・シャツ(当時は珍しかったんだよ)を着ていますから〜!このBLOGのカキコ常連さんの何人かはその場に居たよね。
先日の「ハイ・オン・ア・リッジトップ」、サタンはその忠平さんにLPを貸したままと書いていたけど、忠平さんはその後、川崎のとある街で「リンデスファーン」という店をやっていたそうで、僕が東京で店をやっていた時、来てくれました。すっかりスキンヘッドになっていましたが、めんたんぴんのデビュー・アルバム(これがまた良いアルバムです)にサインを頂きました。
めんたんぴんは、その後再結成して何度かライヴを行ったようですが、残念ながらそれは観ていません。でも、きっとこれからもどこかで観る機会があるかと思います。ごきげんなR&Rで踊りたいものです。
しかし、夕焼け楽団、めんたんぴんと続いてくると次も書かなくちゃという気になってきますね、さて次に登場するのは?