若い血潮

bearsmick2005-01-13

いやぁ、盛り上がりましたね、昨日のネタ。(というかそこからの展開)
みんな若い頃はいろんなとこへフラフラしてたりして、いろんなところで関係が出来たりして、今またネットのおかげでどんどん繋がっていって、現実じゃないバーチャルな関係ではあるものの会うべきして会っているような、そんな感じさえします。
昨日も書いたように「らくーん・かわら版」に係わったおかげで、ぐっと同好の友人が増えたわけですが(日本のデッドヘッズの中では有名な5本指のジェリーこと元ミネソタ・ファッツのケンちゃんもその一人)、肝心なそのヤングブラッズを紹介していなかったので今日はそれを。
残念ながらアナログでは相当数持っているもののCDは写真のRCA時代のベストしか持っていなくて、先ほどアマゾンで検索してみたらほとんど在庫切れ、やっぱり人気ないんですね。一度は出ても売れなかったらそれで終わりという状況は今も昔も変わらないということですね。
ご存知の方も多いかと思いますが、東海岸出身(ボストンだっけ?)のジェシ・コリン・ヤングを中心に結成されたヤングブラッズは、チェット・パワーズ作の名曲「ゲット・トギャザー」(チェト・パワーズはクイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスのヴォーカリストでもあり、ディノ・ヴァレンテ名義でアシッド・フォークの名盤もある)で一発当て、それを元手に西海岸に引っ越してきて自らのレーベル「ラクーン」を設立して作品を発表するようになるんですが、当初は経費節減のせいか「ロック・フェスティヴァル」「ライド・ザ・ウィンド」といったライヴ録音が多いです。でも、その独特な音数少ない浮遊感あるサウンドとJ・C・ヤングの優しく甘い歌のおかげで少なからずファンはいたものです。特に「ライド・ザ・ウィンド」は個人的に一番好きなアルバムかもしれません。
その後、「グッド・アンド・ダスティ」「ハイ・オン・ア・リッジトップ」という優れたスタジオ録音アルバムを出して活動を終えるわけですが、オルジナルにこだわらず良い曲を自分らしくアレンジして提供するという姿勢も夕焼け楽団と合い通じるものがあります。特に「グッド・アンド・ダスティ」はザ・バンドの「ムーンドッグ・マチネー」に匹敵する優れたアルバムだと思います。ジャケット写真のメンバーのアメリカン・カジュアルな服装も当時多いに参考にさせてもらいました。(笑)「ハイ・オン〜」にもたくさんのカヴァー曲があるんですが、「アイ・シャル・ビー・リリースト」は、ディランやザ・バンドのものより個人的には好きです。
J・C・ヤングはその後ソロとして活動して良いアルバムを発表して70年代の末に来日公演しているのですが、2回観たにもかかわらず内容をよく覚えていません。(あの頃はアッパラパーな僕でした、申し訳ない!残念〜切腹!)「オン・ザ・ロード」というライヴ・アルバムは、その後の渋谷系といわれた次世代の若いDJたちによってクラブで使われていた記憶はあります。
こうやって思い出してみるとヤングブラッズって、かなりユニークな良いバンドだったんだと再認識しました。アナログ引っ張り出して聴いてみようと思います。