成人式

近隣の町・村はお正月に成人式をやってしまうところも多いのですが、人吉市はカレンダー通りに今日、成人式が行われました。
自分の成人式はというと別段なんということもなく普段の通りの生活だったんですが、思いで深い出来事はありました。
当時、蒲田の近くの武蔵新田というところにあった球磨・人吉出身者のための学生寮に住んでいた尾城君と僕は、蒲田の駅ビルに行ったんです。着飾った式典帰りのお嬢さんの姿も数多く見受けられましたが、僕たちには関係ないといった感じだったんです。ところが場内アナウンスで「本日、成人を迎えられたお客様に商品券を差し上げています。」というではありませんか。ナニこれは逃しちゃいかんとサーヴィス・カウンターかどっかへ出向いたわけですが、二人とも長髪に小汚い服装なので信用されないわけです。どうにか学生証を示して、貰えたその商品券で「ウッディ・ガスリー・ストーリー」という本をゲットし、なんだか嬉しくなった僕たちは成人式を迎えた着飾った若者に混じって喫茶店でホット・ケーキ・セットというものを食して帰ってきたのでした。
今回、この文章を書くに当たって本を探したんですが、僕の記憶のなかでは、その時入手した本は同じW・ガスリーでも「ギターをとって弦をはれ」だと思っていたんですが、奥付を見ると1975年となっていて、僕らの成人式である1974年にはありえない話だったんです。で本棚を探すと上記の本も持っていたわけで、人の記憶は当てにならないもんだということをまたも実感したしだいです。
若かりし頃を思い出して、またW・ガスリーの本でも読んでみようかしら。ギタ−を持って歌うことの楽しさを思い出している最近にはちょうど良いかも・・・です。