(もうひとつの)「イッツ・ア・ビューティフル・デイ・トゥデイ」

bearsmick2004-11-11

昨日は、このBLOGのタイトルに関して、IT'S A BEAUTIFUL DAY というバンドのことを話題にしたのですが、もうひとつ、大好きなイッツ・ア・ビューティフル・デイ・トゥデイ(こちらにはトゥデイが付きますが)のことをちょっと書いてみようと思います。

やはり60年代中期のサン・フランシスコのバンドで、MOBY GRAPE というバンドがあって、日本ではバッファロー・スプリングフィールドと並んで、かの「はっぴいえんど」に影響を与えたバンドとして少しは知られているかと思いますが(例えば「Hey Grandma」や「Omaha」といった曲を聴いてみて下さい。まるで「はいからはくち」です。)その実力にも拘らずロックンロール史上でも有名な「壮大な失敗」として語られるというバンドらしいです。で、そのなかに「イッツ・ア・ビューティフル・デイ・トゥデイ」という曲があるのです。モビー・グレープ自体はR&B、R&R、フォークなどをミックスしたノリのよいポップさも持ったなかなか良いバンドなんですが、この曲はそのフォーキーな部分がよく出た穏やかでとても素敵なハーモニーを持った曲で、輪唱っぽくコーラスが重なっていくところなんて思わずニンマリとしてしまいます。そしてその歌詞がまた良くて、リフレインの「I love a-hearing people say, It's a beautiful day today」(今日は良い日だねって人々が話すのを聞くのが好きだ。)というフレ−ズが僕のお気に入りなんです。いつか歌おうと思ってもう何年経つことやらですが。

10年ほど前にCBSソニーから出た2枚組ベスト盤に細野晴臣さんのコメントが載っています。ちょっと引用してみます。「〜略〜あの時代の新しい動きの中で爆発した多くのバンド同様、ビッグ・バンの持つエネルギーを一挙に燃焼させて散っていった潔さを感じたものだ。私の在籍した『はっぴいえんど』も、LAのバッファロー・スプリングフィールドと共にこのモビー・グレープにこそ最も重要な影響を被っている。略〜その後今日につづくロックの伝統的ラディカリズムは、他でもないこのグループにあったことを再評価したい。」

写真はジャケットが好きなのでベストLPのものを載せてみました。