まずは,IT’S A BEAUTIFUL DAY から

bearsmick2004-11-10

小学生の頃から音楽は好きだったんだけれど、自分でレコードを買うようになったのは中学生になってからだった。姉貴がいて、彼女はビートルズが好きだったので、ふたりのお小遣いを出し合ってやっとのことで、シングル盤を買って、一緒に聴いていたもんだった。もっともその時の僕は、スパイダースのファンだったけどね。

そうこうするうちに高校生になり、少しは自我も芽生えてきて、もっと自主的にロックを聴くようになって、深夜ラジオや雑誌から少しずつ情報も得るようになってきたものでした。時代はまさに60年代の末、ロックがいちばんロックらしかった時代です。ディランを知りサンフランシスコの「サマー・オブ・ラヴ」のこともちょっと知り、憧ればかりが膨らんでいきました。何故かグレイトフル・デッドのレコードは田舎のレコード店にもあったのですが、その他のものは全く手に入りませんでした。

その後、東京の大学へ進学することになり、喜びいさんで街のレコード店やらロック喫茶に入り浸るようになったのですが、この「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」のジャケットにはやられました。この美しさにはあの頃の空気が詰め込まれています。名曲「ホワイト・バード」のヴァイオリンの調べも詩の内容もグッときました。

毎日が素敵で美しい日でありますように、最初のページはコレに決めました。
世界はそんなに簡単にはいかないかもしれませんが、少なくとも自分の意識だけでも保ち続けたいと思います。