町山 智浩

bearsmick2013-01-20

最近は病院にも行ってないので、週刊誌などを読むこともあまりないのですが、「週刊文春」に連載されていた「言霊USA」を集めた町山智浩さんの本「教科書に載ってないUSA語録」と同じ著者の「99%対1%アメリカ格差ウォーズ」という本を図書館で借りて来て読みました。
アメリカン・ロックが好きな僕は、アメリカの文化は好きだし影響を受けて来たのですが、こと政治に関してはあまり信用していません。とはいえ日本はアメリカ合衆国の影響は避けらっれないのは事実のこと、無視する訳にもいかずその時代時代において、それなりに関心を持って見てきました。
そんな最近の出来事や歴史も含めて、その言葉を分かりやすく面白く解説しているこの本、著者は民主党寄りのスタンスなので、ブッシュ前政権をはじめ共和党にはかなり辛辣な言葉を投げかけています。確かにアメリカにおける保守である共和党自由主義という名のもとに、大企業や金持ち優遇の政策をしている政党ですからね。
最近の我が国でも保守/右翼が、小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」の影響か、若い人たちにもカッコいい存在として幅を利かせているのかもしれません。でもちょっと立ち止まって考えてみましょう、世界は少しづつかもしれないけど、革新とか進歩という名の下、みんなが幸福になれる、シェア出来るような世界を目指して来たのではないでしょうか。ほんの100年ちょっと前までは、民主主義の国家はほとんどなくて、専制国家や帝国主義国家ばかり、あとは列強の植民地だったのですから。もちろん、過去の社会主義共産主義は間違いだったと思いますが、行きすぎた新自由所義的な政策よりも社会民主主義的な政策は、やはり必要だと思います。
そんな訳で、日本の今後を考える上でも、アメリカの状況を知ることは大事です。この本も、その助けになることは間違いないですが、そのまんま信じてしまうことは止めましょうね。(笑)