今年も色々聴きました

あと数日で新年を迎えるところまでやって来ました。ほんとうに時の経つのは早いです。
このブログでも気に入ったＣＤなどはその都度その都度紹介してきたのですが、発売された当初、買っていなかったものを、「やっぱり持っていなくちゃね！」と年末になって買ったものもあります。今日は、僕にとってはやっぱり外せないかった作品をちょっと紹介しておこうと思います。
まずは、ドクター・ジョンの「ロックド・ダウン」

この作品は、ブラック・キーズ（ローリング・ストーンズの５０周年記念ライヴ時のライヴもカッコ良かったです）とのコラボ/プロデュース作品になっていて、ドクター・ジョンならではの現代風ヴードゥー・ロックが展開され、相当にカッコ良いサウンドになっています。ここにも老いてますます盛んなミュージシャンの姿があります。自分が築いてきた音楽を更に進化/深化させるその態度は、立派です。
そしてライ・クーダーの「エレクション・スペシャル」

ここ最近のライ・クーダー作品に繋がるルーツ志向のサウンドに政治的なメッセージが込められているので、好き嫌いは分かれるかも知れませんが、その骨太なブルースやカントリー・テイストな生っぽいサウンドと共に、歌も力強くて、これまた老いてますます盛んなミュージシャンの作品です。
両者ともに、僕が若かった頃から聴き続けて来たミュージシャンですが、先日、中学生時代からの友人である尾城くんから、プレゼントしてもらったニール・ヤングの新譜「サイケデリック・ピル」もまた聴き応えがある作品です。盟友クレージー・ホースを従えての歪んだバンド・サウンドで、そのタイトル通りの音を奏でてくれます。
のっけから３０分の長尺曲からはじまる２枚組のアルバムですが、いかにものニール節ながら一向に飽きが来ません。一説によるとグレイトフル・デッドへのオマージュであるとかの噂もあるこの作品、確かに一曲が長いですが、ごつごつとしたバンドのノリにいかにもなニール・ヤングのギターが被さって気持ち良くなります。まさにサイケな気分/楽しさです。（笑）先述の二人に劣らず、老いてますます盛んなニール・ヤング、今後もたのしみなミュージシャンの一人です。
ところで、今年は「老いてますます盛ん」という言葉をたくさん使ってきたと思います。僕が好きなミュージシャンたちもみんな年をとってそのほとんどが還暦を超えています。元来ロックを含むポップ・ミュージックは世代の音楽だという側面もあるので、自分が年を取った現在、そのことは仕方ないことだとは思いますが、僕が好きなミュージシャンたちは、決してナツメロに陥ることなく活動を続けている人が多いです。そして、そのことは僕にも力を与えてくれています。
今年も良い作品に出会うことが出来ました。機会があったらまとめてみたいと思います。