ベアーズ・カフェ初登場

bearsmick2012-12-11

ベアーズ・カフェ15年にして中川五郎さん初登場の夜でした。お互いに共通の友人知人がたくさんいるし、僕も1970年代の中頃にはお会いしていたので、なんだか不思議な気もするのですが、今夜は記念日的なライヴの夜になりました。
まずは音出しリハをして、いつもの「茶びん」で腹ごしらえ、いつもながら美味しいなぁ!連れていくミュージシャンたちのほとんどが感動するのですが、五郎さんも納得の味だったようです。その五郎さんは、今では珍しくなったライヴ前に一杯ひっかけるタイプのミュージシャンでした。ということでカンパ〜イ!飲みながらの会話も弾みます。懐かしい人や話題も次々に出てます。ライヴ開始前にもう今夜の楽しさは約束されたようです。(笑)
中川五郎さんを知ったのは、僕が高校生になって自分でもギターを弾いて歌うようになった頃の1969年くらいでしょうか、一般的には高石ともやの歌でヒットした「受験生ブルース」の作者としてでした。そして五郎さんが訳し自ら歌うことで紹介してくれたエリック・アンダーソンの「カム・トゥ・マイ・ベッドサイド」やジェリー・ジェフ・ウォーカー「ミスター・ボージャングルス」、クリス・クリストファーソン「ミー&ボビー・マギー」といった歌の数々は今でも僕の愛唱歌になっています。
今夜のライヴは、それらの歌も交えつつ、シリアスな内容のメッセージ色が強い歌やノリが良いみんなの歌的なもの、盟友であった故・高田渡西岡恭蔵の歌もカヴァーしての楽しい時間でした。本人がウッディ・ガースリーとピート・シーガーが好きだというだけあって、五郎さんは本来のフォーク・ミュージックのスピリットを持ち続けているミュージシャンの一人だと思わせてくれました。




ギター・バンジョーの明るくきらびやかな音、アコースティック・ギターの張りがある音、そして優しく柔らかい五郎さんの声、それらが一体になってきちんとしたメッセージを伝えてくれます。後半は僕もつたないハーモニカで参加して、前述した五郎さんから教えてもらった名曲などをセッション、楽しかったです。
今の時代だからこそ、きちんとしたメッセージ・ソングも必要だと思わせてくれた五郎さんのライヴでした。今夜をきっかけに来年もライヴをやりに来てもらいたいものです。末長いお付き合いをお願いしますね、五郎さん。