ローリン・ヒル

bearsmick2012-09-03

先日、定期購読をしている雑誌を買いに行った時、そこで売っていたレンタル落ちのCDを一枚(2枚組ですが)¥150で買ってきました。そのCDはローリン・ヒルの2002年のアルバム「MTVアンプラグド2.0」というもので、彼女のソロ2作目になるものです。
ヒップホップ/ソウルの3人組グループであるフージーズのメンバーであり、映画「天使のラヴソング2」にも出演していたローリン・ヒルは、ボブ・マーリーの息子のロアーンの奥さんでもあり、ボブの義理の娘ということにもなる訳で、アーティストとして成功していたのですが(1998年のソロ・デビュー作のミスエデュケーションは名作でした)、その後出産などもあり活動を休止していたそうです。
そして活動を再開して発表したのが、このアルバムになる訳で、TV番組「アンプラグド」でのライヴです。そして、これは自身のギター一本による弾き語りによる(最後の一曲だけロアーン・マーリーのパーカッションが入りますが)、シリアスな内容を持った歌の作品です。曲間にたくさん語られているように、過剰な飾りを排して、エンターテイメントより実直な思いを伝えることに重点を置いた作品になっています。
取り立てて上手いという訳ではないギターだけのバックによる歌は、ちょっと聴くのが辛いかなと思ったのも事実ですが、やっぱり歌うべきものを持ったシンガーは違うな!と思わせるに足りる作品に仕上がっています。シンプルだからこそより伝わってくるものがあるということを再確認したし、上手いだけのものより自分にとって良いと思えるものがあるという事実を思い出しました。
この後、ローリン・ヒルが作品を発表しているのかどうか、不勉強にして知らないのですが、10年も前の作品に心打たれたのは事実です。というかアコースティック・ギター一本でのライヴは、普段からベアーズ・カフェでも良く行っているので、そこにアーティスト・パワーというものを感じるということですね。
この作品には、語りもたくさん入っているということは、先に書いたとおりですが、営業中に聴くには、ちょっと都合が悪そうなので、歌だけを選んでCD-Rにコピーしたらちょうど1枚に収まりました。ローリンには悪いけど、こんなに語りが入っていたんですね。でも、ちゃんと語りの部分も読んだし、歌はまだまだ聴くから許してね。(笑)