ドニー・フリッツ&ザ・ディーコイズ

bearsmick2010-07-31

昨年9月に来日して素晴らしいライヴを披露してくれたことは、友人たちがネット上で取り上げていたので、もちろんライヴを体験出来なかった僕は、その時のライヴCD&DVDが発売されると知って、即某密林に予約していたのでした。ところがその後某密林からは、発売が延期になったこと、更には何時になるかも分からないのでキャンセルも受け付けます。というようなメールが来ていたのでした。
別に僕は急いでいないし、やっぱり好きなミュージシャンの音源や映像、それも我が国でのライヴ、そして何より我が国の会社から出るということに、少しの応援という気持ちもあって、そのまま待っていたのでした。
で、先日やっと発売ということになったのですが、某密林で決済に使っていたクレジット・カードが使えなくなっていて、また新しく決済のカードを登録し直さなくてはならなくなったので、みんなよりちょっとだけ遅く、今日届いたのでした。
音そのものは、ライヴに行った人の隠し録り音源で聴いていたのですが、やっぱりオフィシャルで発表されるものは良いですねぇ、当たり前だけど。(笑)
CDの方は、昨年10月2日の大阪公演、DVDは9月28日の東京公演の分が収められています。宣伝文句にあったオフ・ステージなどの映像が、あまり無かったのや、歌詞や訳の字幕スーパーも無いのも残念ではありますが、我が国ではほとんど知られていないであろうドニー・フリッツのライヴが作品として残されたことは、素直に喜びたいと思います。もちろん招聘元はトムズ・キャビン(9月のジェフ&エイモスも楽しみだぁ!)。この作品はヴィヴィッド・サウンドから発売されていて、麻田浩さんと小尾隆さんの解説がついています。
ドニー・フリッツという人は、サザン・ソウルのメッカの一つアラバマ州マッスル・ショールズのソングライターとして活動していて、1974年のデビュー・アルバム「プルーン・トゥ・ラーン」で、僕は好きになっていたのでした。そしてクリス・クリストファーソン主演でボブ・ディランも出演していた映画「ビリー・ザ・キッド」にも出演していましたね。(偶然ながらこの映画も最近DVDで見直したばかりです。)
今回のライヴは、ディーコイズというバンドと一緒でまったくもって素晴らしいサザン・ソウル〜スワンプ・サウンドを聴かせてくれています。ライヴではディーコイズだけでの演奏もあったようなんですが、CD&DVDには収められていないのがちょっと残念です。とにかく彼らのサウンドは実に僕好みで素晴らしいです。
元々ソングライターだけあって、オリジナルの曲がほとんどなのですが、これまた僕も大好きなミーターズのファンクの名曲「ジャングル・マン」が取り上げられていてポイント高いです。派手な演出等は無いにしろ、こうやって動く姿が観れるだけでもファンとしたら嬉しいものです。
そしてこのアルバムは、最近亡くなったマッスル・ショールズ/サザン・ソウルの立役者たち、エディー・ヒントン、バリー・ベケットそしてジェリー・ウェクスラーに捧げられています。
さぁ、好きな人、興味を持った人、一緒にベアーズ・カフェで楽しもうではありませんか!