今日もたっぷり夕焼け楽団

bearsmick2008-10-13

昨日の日曜日は店を営業していたので(まっ、閑でしたがね。)、今日はお休みです。まだご存知でない方もいらっしゃるようなので、ここでもう一度書いておきますが、日・月と連休の時は、日曜日は営業して翌月曜日を休ませてもらっています。
昨日も書いたように、僕の音楽好きなネット友達たちのWEB日記は、「京浜ロック音楽祭」での久保田麻琴と夕焼け楽団のことでいっぱいです。確かに一般的な人気があった訳ではないとは思うのですが、僕のようなロック・ファンには人気があったということで、それは時間を超越しているということですね。
思うに久保田麻琴と夕焼け楽団がやっていた音楽は、所謂一般的にイメージされるロックとはちょっと違っていて、アメリカのルーツ・ミュージック、例えばブルースやR&B、ソウル、R&R、フォークやカントリーなどを上手く消化した上で、自分たちのオリジナリティを作り上げていたものでした。そしてそこに当時のトレンドでもあったニューオリンズやハワイ、沖縄の音楽、さらにはレゲエのリズムまでも内包していたものだったのです。
実際のライヴも当時たくさん観たのですが、その演奏力の高さとグルーヴの作り方は、他の追従を許さないと思えるほどのものでした。野外でのあの浮遊感あふれる大きなグルーヴに身を任せると、とんでもなく素晴らしく楽しい祝祭性のある空間が訪れたものでした。そういう意味では、当時の日本では一番グレイトフル・デッドに近かったのかもしれません。
爆音でのハード・ロックではないけど、心地よく揺れるそのロック・サウンドは、アメリカのバンド、例えばラヴィン・スプーンフルやヤング・ブラッズといった、これまた僕が大好きなバンドに影響を受けていたのかもしれませんが、当時も今も個性的なバンドであったのは確かです。そして今なお僕はそんな音楽が好きなのです。
 
ということで今日もまた、久保田麻琴と夕焼け楽団のアルバム「ベター・デイズ・オブ・サンセット・ギャング」(写真)を紹介しておきたいと思います。これは最初に出たベスト・アルバムで1977年に発売されたものですが、ショーボート時代のファーズトからサードまでの曲からチョイスされたものでした。1999年にCD化されて3曲追加されたので、現在だったらもちろんCDの方が入手しやすいだろうしお得ですね。昨日紹介したアルバムとは5曲ダブりますが、初期の夕焼け楽団の幅広い音楽が楽しめます。そして何より素晴らしいことに、現在の耳で聴いてもいっこうに古臭くないのです。

久保田麻琴と夕焼け楽団は、ドラマーは4人ほど替わったものの、ヴォーカル&ギターの久保田麻琴、リード・ギターの井上憲一、藤田洋麻、ベースの恩蔵隆という不動のメンバーでした。後年そこにサンディー(現在はハワイアン/フラのシンガー、ダンサー&先生としても有名です。)が加わって、サンディー&サンセッツと名前を変えて、ニュー・ウェイヴの時代に突入していったのでした。