エンドレス・ハイウェイ〜ザ・バンドの音楽

bearsmick2007-06-12

昼前には起きだして、カミさんが用意してくれた和食の朝食というか昼食というか(ブランチというんですか?)を頂き、五十一さんと共に店に行って昨夜のライヴの後片付けを済ましてから、二人で温泉へ行って来ました。うちに泊まるミュージシャンとはこのような行動パターンが多いです。道すがら色々と話が出来るのも良いものです。それもシラフでね。(笑)
温泉に入った後は、次のライヴ場所というか釣りが大好きな五十一さん(いつも車の中に釣り道具が備えてあります。)は、釣り場を求めて鹿児島方面に旅たって行かれました。(笑)
その五十一さんは、ビートルズよりザ・バンドの方に影響を受けたとおっしゃっていました。僕のほうが一歳年下なのですが、ほぼ同じ時代を生きてきた訳で、実は僕もディラン〜ザ・バンドの方により大きな影響を受けていると思います。ビートルズは中期から後はリアル・タイムでシングルを買ったりしていたんですが、今でもアルバム全種は持っていません。しかしザ・バンドはというと確かに1枚目2枚目まではリアル・タイムで買えなかったもののその後はちゃんと買えていて、結果的に全てのアルバムのLPと初期のアルバムのCD、ベストCD,CDボックスセットを2種類と持っている立派な?ファンになっていたようです。
そのザ・バンドのトリビュート・アルバムが出たというのを聞いて楽しみにしていたんですが、日本盤には4曲ボ−ナス・トラックが付いているとのこと。それでは是非日本盤をと某密林でチェックしていたのですが、何故だか
日本盤が見当たりません。という訳で市内にあるCD屋さんにオーダーしたら、すぐに来ました。地方のショップが大手に勝ったという面白いお話でした。(笑)
で、内容はと言うと僕好みのオン・パレードで嬉しい限りです。若手からベテランまで、カントリー畑からジャム・バンド系のミュージシャンがたっぷりとザ・バンドの曲を料理してくれています。あまり奇をてらったものはなく、けっこう原曲に近いアレンジなものが多いのですが、これがまた心と身体にに沁みて良い演奏が多いんですよ、もちろん自分が好きだからかもしれませんが。本当に名曲が多いです。
当時から一見地味な感じで捉えられていたかもしれないザ・バンドの音楽ですが(なんと言ってもサイケ全盛な時代にあの音楽ですから)、かのエリック・クラプトンも見事にノック・アウトされたというエピソードが物語るようにとんでも素晴らしい音楽を創り出して来た訳です。その後再結成されたこともあるのですが、オリジナルな形では、30年前の1976年に解散してしまったのです。(その解散コンサートの模様が、マーティン・スコセッジの監督で映画「ラスト・ワルツ」として残されています。未見の方は是非見てみてください。廉価版DVDで出ています。)ですが、音楽は残っています。今尚その影響が伺えるバンドやミュージシャン、楽曲はあるようです。
今回このアルバム「エンドレス・ハイウェイ〜ザ・バンドの音楽」を聴いて、更にザ・バンドが好きになりました。残念なことにジェリー・ガルシアが亡くなった時に哀悼の意を表わしてくれたザ・バンドのメンバーも二人(それも僕が好きなルチャード・マニュエルとリック・ダンコ)亡くなってしまいましたが、残された音楽は不滅です。僕も一生聴き続けていくと思います。
流行に左右されない本物の音楽を作り出すことに成功したバンド、その一つがザ・バンドだったんだと思います。