JB追悼

bearsmick2006-12-26

今夜はガンボの仕込みをしつつJBの音楽を聴いて追悼していました。
JBの活動期間は半世紀以上に及んだのですが、個人的には60年代後期から70年代にかけてのファンク創世記ともいえる時期が好きです。それまでのR&B、ソウルから更に一歩進んでのファンキー・ソウル(ホーン・セクションをパーカッシヴに使うなどリズムの強化とキレによる、よりタイトな演奏へと向かいました。)へとJBの音楽は進化/深化していったものでした。
時を同じくして、もちろん相互に影響もあったのでしょうが、御大JBを筆頭にベイエリアからはスライ&ファミリー・ストーンが、ニューオリンズからはアラン・トゥーサンミーターズが、時代の新しい流れであるファンク・ミュージックを持って世界に出てきたのです。ちょっと遅れてその音楽に触れた僕は、すっかりその音楽の魅力に取り付かれたものでした。
というようなことを考えながら、まずは1971年のパリでのライヴ(タイトルがカッコいい!時代だなぁ。このアルバムには、後にPファンクでも活躍するキャットフィッシュ・コリンズGt.ブーツィー・コリンズB.の兄弟も参加しています。)から始め、60年代のインスト集「ソウル・プライド」(JBは優れたオルガン奏者でもあります。)、JBと関係が深い女性シンガーを集めたコンピレーション「「ファンキー・ディーヴァ」(当時はソウル・レヴューといった形式でのライヴが多かったのでJBのバンドをバックにいろんなシンガーが前座を務めていたり一緒に歌ったりしていたのでしょう。)というアルバムを聴いていました。そして最後は1970年のアポロ・シアターでのライヴ、JB流ファンクの完成ともいえる名作アルバムで〆ました。聴いていると身体の中にそのどす黒いファンクネスが流れ込んでくるようです。JBの音楽を聴いていて思うことは「プライド」ですかね。
  
若い頃のステージ模様、このツイン・ドラムが後のデッドやオールマンズにも影響を与えたんじゃないかとも思います。
地味に追悼していた今夜、ありがたいお客さんが一人お見えになりました。最近UターンしてきたというK君は御自分でもサッカー選手だった人で、サッカー大好きな人。いろいろ話も出来たし楽しい時間を過ごすことが出来ました。ベアーズ・カフェを気に入ってくれたようなので今後ともよろしくお願いしたいものです。