国家再生

bearsmick2006-11-05

このところ急に寒さが増してちょっと風邪ひいたかものミックです。頭にモヤがかかっているような微妙な感じが続いているんですが、コレはコレで気持ち良いかもしれません。(笑、でもやっぱり気分はダウナーかな。)
こういう時に「国家再生」なんて大層なことを考えている場合でもそんな能力があるわけでも無いのですが(それよりベアーズ・カフェや家のことを考えろ!という天の声が聞こえます。苦笑)、たまたま図書館で借りてきた本のタイトルがそうなんでした。
この「国家再生」という本は、アメリカの歴史学者でジャパン・ウォッチャーでもあるジェフ・キングストンという人の著作なんですが、1990年代の日本、所謂「失われた10年」を明治維新、大戦戦後(アメリカ占領時)と並ぶ国家変革の時として捉えて考察したものです。
僕たちが普通に生活してきた10年ちょっと前の時代が、本当にそんな大変な時期だったのかどうかは、今はまだ分からないのですが、バブル崩壊後、確かに変化が起きているのは確かなようですね。
情報公開が一般的になって、確かに談合や贈収賄など既得権益にまつわる政治家と企業の癒着や薬害問題、ハンセン病問題などが我々の目にも届くようになってきました。(それにしても、このような問題はなかなか無くならないものですねぇ。)それに加えて、市民派の新しいタイプの政治家の登場もこの時代以降の特色かもしれません。
著者は、急激な変革ではないものの緩やかだけども確実に民主的な国家へと日本は進んでいると結論付けているのですが、そういう面は確かにあるものの、最近の流れを見てみるとまた揺り返しも起きているようです。社会も人間も保守化/右傾化しているように感じるのは私だけでしょうか。
ともあれ、これからの日本を考えるのに為になることは間違いないところです。小林よしのりゴーマニズム宣言」とか読んでいる人には、是非読んでもらいたい本かもしれません。
でもやっぱり「国家再生」より「我が家の再生/ベアーズ・カフェ再生」のほうが必要だな。(笑)